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二金会第750回記念大会の報告

2016/10/28 お知らせ
二金会第750回記念大会の報告

二金会第750回記念大会は、平成28年7月16日16時から大阪駅前阪急グランドビル27階の中華料理「白楽天」において開催された。
 二金会は昭和10年10月を第1回として安永博氏(9期)を中心にして発足してから今年7月の例会で750回を迎えました。定刻の午後4時から実行委員長の中原博二金会副会長の司会で開会された。村木眞志二金会会長は「来賓の関西同窓協議会の佐々木芳信会長をはじめ役員の皆様、同窓会本部からは山坂哲郎会長をはじめ役員の皆様、西広島支部長の堀内幹夫様、東広島支部長の田中俊行様、京浜支部長の古賀正様に対して遠路はるばる出席していただき錦上花を添えて頂いたことに謝意を述べた。記念講演にふさわしい講師に山本和行(66期)氏を選んだ旨を述べ、ゆっくりお話を聞いて楽しんで貰いたい」と挨拶があった。
次いで佐々木芳信関同協会長から「広島県・関西同窓協議会は広島県下にある学校の同窓会で関西に支部を置く同窓会で組織されたものであり、現在正準併せて会員数は約30校あります。広商さんをはじめ広陵、崇徳、尾商、瀬戸内、盈進、如水館、世羅等があります。お互いに同窓会同志親睦交流を重ねながら切磋琢磨しております。750回という途方もない歴史を重ねられた広商二金会の記念大会に対して誠におめでとうございますと申し上げたい」と丁寧な祝辞があった。
 次いで山坂哲郎同窓会長から「二金会の記念大会誠におめでとうございます。二金会は広商同窓会の誇りであります。本部から19名の参加をさせていただきました。これからも同窓会本部に対して限りないご協力をお願いしたい」と何時もの会長らしい元気な挨拶があった。
参加者の皆さんが楽しみにしている本日の講演は山本和行(66期)さんの「広商野球部の思い出」と題して行われた。田島祐子(66期)さんがプロフィールの紹介をされた後講師登壇。自己紹介のあと「私は年齢が67歳になりましたので、昨夜のオカズが何だったか忘れましたが、50年前の甲子園に出場したときの事は今でも鮮明に覚えています」との掴みは見事。
講演の要旨は次の通り
1. 高校時代
 昭和41年に広商が9年振りに48回夏の甲子園大会に2年生で出場。監督は畠山圭司先生で3年生には三村先輩がショートを守っていた。当時は体格も170㎝で68kgと細かった。能美島の出身で子供のころから広商から甲子園に出るのが夢であった。結果的には体調管理の悪さもあって1回戦で桐生高校に3対1で敗れた。
  高校時代に畠山先生から教えられたことはたくさんある。野球は負けるときはそれなりの理由がある。ピッチャーはそれらの事を想定して練習しろ。例えばスパイクの紐が解けたらしっかり腰を落として結びなおせ。中腰でやると頭に血が上ってその後の投球に影響する。何も難しいことを言われたわけではない。当たり前の事を当たり前にやれという事です。野球の基本はキャッチボールから始まる。キャッチボールの練習を疎かにするな。練習は殆んど基本の練習であったが、考える野球を教えられた。広商は甲子園に出るために野球の練習をするのではない。将来指導者になるために練習をするのだよ。そのためにいろんなケースを想定して練習をしなければならない。そのように指導を受けたおかげで、大学でも教えていけたと思っている。広商が甲子園に出るのは全国制覇をするために出るのであって、1回戦で負けるようなら出るなというように大変厳しい教えであった。
  広商では野球道を教えられた。いわゆるパフォーマンスはやってはならない。ガッツポーズはやらない。互いに戦う相手を尊重しておればその行為は出来ないはずである。この教えは巨人戦で最後の1球で打者を打ち取ったとき、物静かに何事もなかったかのようにマウンドを下りる山本和行投手の姿を見て相手陣営が一番頭にくるという所作に表れている。
  練習は与えられたメニュー、ノルマをやっているだけで終わりではない。それをやっているだけなら並みの選手で終わってしまう。甲子園に出るには地元のライバルに勝たなければならない。当時福山電波には村田兆次、尾道商業には太田垣、広陵には宇根がいた。何れも素晴らしいピッチャーである。目の前にいないライバルを常に頭におき、与えられたノルマを終えた後も、ライバルたちはもっと頑張っているだろうと思い描きながら、勝負だけでなく練習でも負けないようにさらに頑張った。
  目標は具体的に決めることが大事な事。甲子園の土を踏む。そして全国制覇をするんだとの気概。目標を決めたら諦めない。いわゆる願望の持続性である。
  昭和63年夏の甲子園で広商が6回目の全国制覇を成し遂げたときは、祝勝会に駆けつけ、夢にまで見た深紅の優勝旗に触ったときは感動で涙が出そうだった。この優勝旗を勝ち取るために全国の球児が猛練習をしているのだ。自分もこの優勝旗を目指していたけど果たせなかった。走馬灯のように一瞬いろんな思いが頭を巡った。しかし考えてみれば広商では優勝旗を手にすることに匹敵するほどたくさんの事を教わった。卒業しても広商精神は何時も私の心の中にある。
  
2. 大学時代
3. 阪神タイガース時代
4. ゴルフの世界
それぞれの時代で興味深い話はたくさんありましたが、別に機会に譲りましょう。
予定時間を過ぎてもまだまだ話は続きそうであったが、司会者が泣く泣くストップをかけざるを得ないほど熱演であり、会場からは拍手の嵐であった。
山本和行さんの今後の活躍を祈ると同時に、二金会にも時々は遊びに来てもらいたいと思います。
乾杯の挨拶は最長老の岸田典雄(44期)先輩。今でも海外旅行は年に数回行かれるし、詩吟カラオケでも若者に負けないほど元気です。
しばしの歓談のあと土橋由利子(65期)さんと若いお弟子さん達による民謡の披露。二十歳過ぎのお弟子さん達は全員4歳から習い始めているとのことで、澄んだ声に三味線の演奏は見事なもので座を和ませるに十分であった。
今春卒業した女子で、昨年バスケット部のキャプテンでインターハイに出場した木村陽菜(114期)さんが、出席の予定でしたが体調を崩し前日に欠席の連絡が入りました。もし出席ならば、岸田先輩の44期との差は70期にもなると話題を提供して貰える目玉になると期待しておりましたが、残念なことでした。次の機会には是非元気な姿を見せて下さい。他にも初参加が13名、女性が19名で従来よりも比較的若い期の方の出席があり、この記念大会を機会に通常例会に出席していただける会員が増えるのではないかと期待しております。
その後梶谷清(64期)幹事長から6月11日の本部同窓会への参加報告並に高知商業高校との招待試合の観戦報告があった。今年は夏の甲子園出場に期待が持てそうであるとの報告であった。
初参加した方の紹介があった後中吉哲雄(55期)さんによる中締めの挨拶。現在も詩吟を習っておられるだけあって素晴らしい声量でのご挨拶。
終演は増田智博(87期)さんによる校歌斉唱。全員高校生になりきって大きな声で歌いました。歌っている姿はみな若々しく凛として若々しかった。
 楽しかった記念大会も参加者に喜んでいただいて閉幕です。次回の800回記念大会は順調にいけば16年後の2032年になる予定。現事務局の増田智博(87期)さんが会長の役を引き受けてくれているでしょう。村木会長は92歳になり、エージシュートも何回か達成していることでしょう。その時は今日出席の皆さんと一緒に出席し二金会がこれからも末永く続くことを願い、互いに長生きをしたことを祝し、声高らかに乾杯するの
が夢である。          (村木 眞志)
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投稿者 : 京阪神支部